相手からの養育費の支払いが滞っています。どうすれば良いでしょうか

1 回答

相手からの養育費の支払いが滞っている場合には,まずは,弁護士を通じて,支払いの催告をすることをお勧めいたします。当事者同士のやり取りでは,相手に危機感を与えることができず,無視されてしまうことも多いようです。このような場合,弁護士を通じて,相手に対して支払いを遅滞した場合の責任などを記載した書面を送付することで,相手に対して危機感を与えることが有効です。例えば,弁護士を通じての書面では,支払いに応じないのであれば強制執行手続きや遅延損害金請求を検討する旨の記載をすることがあります。

 

このような催告によっても相手が支払いに応じない場合には,相手の給与債権を差し押さえるなどの強制執行手続きを取ることがあります。このような方法であれば,相手の意思に関係なく,強制的に支払いを受けることができますし,一度このような手続きを取ることで以後は任意に支払われるようになることも多いです。

 

そもそも養育費請求権は子供の権利であり,子供の養育上極めて重要なものです。そして,養育費の支払いは法律上の義務であり,子供の監護者にはこれを受ける権利があります。簡単に諦めてしまうのではなく,一度弁護士にご相談の上,しっかりと請求するようにしましょう。

 

2 養育費の時効

養育費請求権は,原則として,5年で時効にかかります(民法169条)。養育費の支払が滞っている場合には,5年以内に一度弁護士にご相談されることをお勧めいたします。なお,時効については,訴訟提起などの裁判上の請求により進行した期間をリセットすることができますので,簡単に諦めることなく,まずは一度ご相談ください。

 

 

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