不倫慰謝料において,どのようにすれば高額な慰謝料請求を受けられるのでしょうか。
1 回答
不倫の慰謝料を請求する側としては,可能な限り,慰謝料額が増額される事情を多く主張立証していくことが必要です。
この点,慰謝料額の算定は,どの事情がいくら増額させ,どの事情がいくら減額させるかというような方法で算定されるものではなく,諸事情を総合的に考慮して過去の裁判例を参考にした上で算定されることになります。したがって,請求する側としては,自己に有利な過去の裁判例を引用し,その事例との類似性などを主張立証していくことで,高額な慰謝料請求を受けられるようになります。
このような主張立証活動においては,専門的な知識と経験が必要になりますので,一度弁護士にご相談されることをお勧めいたします。
また,交渉段階においては,相手が訴訟になることを避けるために,裁判になった場合よりも高額の慰謝料請求に応じることがあります。交渉による場合には,裁判になった場合よりも早期に解決できることにもなりますので,交渉による高額な慰謝料請求が成功すれば,請求する側としては最善の解決といえます。
当事務所は,このような交渉による慰謝料請求の解決に注力しておりますので,きっとお力になれることと思います。
2 不倫慰謝料が高額になるケース
不倫の慰謝料額については,次のような諸事情の総合考慮によって判断されます。
① 夫婦の身分関係(年齢,婚姻期間等)
② 不倫関係が開始した時点での夫婦の関係
③ 不倫関係が始まった経緯(不倫相手の積極性等)
④ 不倫相手との関係の内容(不倫期間,同棲の有無等)
⑤ 不倫関係発覚後の対応(離婚の有無,報復行為の有無等)
⑥ 子供に対する影響
⑦ 不倫相手の身分関係(年齢,職業等)
慰謝料額が高額となる典型的なケースとしては,婚姻期間に対して不倫期間が占める割合が長期に及ぶ場合や不倫相手の不貞関係への積極性が認められる場合,不倫相手が妊娠しているなどの婚姻関係を破綻させる決定的な事情がある場合などが挙げられます。
また,一般的には,不倫慰謝料請求は不倫行為を理由とする離婚の有無が非常に重要な要素として考慮されています。すなわち,不倫行為を理由として離婚している場合には,不倫行為による精神的損害は大きいと評価されることになりますが,離婚に至っていない場合や不倫行為以外に離婚の原因があると考えられる場合には不倫行為による精神的損害は大きくないと評価されることになります。
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