離婚協議において妻が夫に不動産持分の無償譲渡し,夫が子ら名義の預金を取得したことなどによって夫の精神的損害は既に賠償されたとした事例

事例の紹介 この事例は,妻の不倫による夫の精神的損害自体は認められたものの,すでにその損害が賠償されているとして,慰謝料自体は認められなかった事例です。この事例では,慰謝料請求以前に,財産分与の合意が成立しており,これにより夫が妻よりも多くの財産を取得していました。財産分与は,清算的財産分与といい,2分の1ずつを分け合うのが原則ですが,このような慰謝料を考慮した財産分与がなされることもあります。こ 続きを読む >>

不倫関係を持ったことが認められるとしても慰謝料請求権が時効により消滅したとして元妻から元夫の不倫相手に対する慰謝料請求が認められなかった事例

事例の紹介 この事例は,時効との関係で慰謝料を請求した夫が妻の不倫を認識した時期が問題となった事例です。結論的には,夫が主張する不倫を認識した時期と妻の主張する夫が不倫を認識した時期にはズレが生じ,裁判所は妻の主張を認め,時効が成立していることを理由として,不倫を理由とする慰謝料の請求を認めませんでした。不倫の慰謝料を請求する場合には,必ず時効の成立時期を意識して対応することが必要であることを示す 続きを読む >>

女性の推定妊娠時期により男女関係が認められるのは婚姻前であり,夫と女性の不倫関係を否定し,慰謝料を認めなかった事例

事例の紹介 この事例は,夫婦が離婚後した後に元夫と再婚相手との間で子供が生まれ,その妊娠時期によって不倫が問題となった事例であり,結果として慰謝料の請求が認められなかった事例です。妊娠した時期については,超音波検査の結果なども参考にされており,医学的な根拠に基づく判断であったといえます。不倫の時期については,このような客観的証拠に基づいてなされるものであるため,不倫開始時期などでお悩みの方は,一度 続きを読む >>

不倫関係にあったことが認められず,離婚は妻と夫の協議の結果であるとして慰謝料請求を認めなかった事例

事例の紹介 この事例は,婚姻期間中に妻が他の男性と交際関係になった事例ですが,その交際関係が肉体関係に至っていることの証拠がなかったため,不倫を理由とする慰謝料の請求が認められなかった事例です。大人同士が交際関係にあったことの証拠があるのであれば,不貞の立証もできているのではないかと感じられる方も多いのではないかと思いますが,裁判では,より厳密な立証が求められることを示す良い参考例といえます。この 続きを読む >>

婚姻前同居生活時の浮気相手との間で,婚姻後に不倫関係にあるとは言えないとして夫から妻への慰謝料請求を認めなかった事例

事例の紹介 この事例は,婚姻前に妻の浮気があり,夫が婚姻後もその関係が続いていることを疑い続けた事例であり,婚姻後の不倫関係があるとはいえないとして慰謝料請求が認められなかった事例です。この事例では,婚姻後に夫が妻の不倫を執拗に疑ったことが婚姻関係破綻の原因であるとしており,婚姻前に許した浮気を執拗に追及することの問題が指摘されているといえます。このような状況でお悩みの方は,一度弁護士にご相談され 続きを読む >>

婚姻関係が破綻する前から不倫関係を持ったと認められる証拠がないとして夫から不倫相手への慰謝料請求が認められなかった事例

事例の紹介 この事例は,婚姻関係が破綻した以後の不倫であるとして,慰謝料請求が認められなかった事例です。夫婦が離婚することに明確に合意した後に不倫の問題が生じたことから,このような結論になったといえます。離婚協議中の不倫が問題となることもよくありますが,離婚協議がなされ始めた以降であれば不倫とはならないということではないので注意が必要です。離婚協議中の不倫などについてお悩みの方は,一度弁護士にご相 続きを読む >>

仮に不倫相手が妻と不倫関係を持ったとしても,離婚に際して妻が夫に対して慰謝料を支払っていることにより夫の損害は回復されたとして夫から不倫相手に対する慰謝料請求を認めなかった事例

事例の紹介 この事例は,離婚以前から婚姻関係が破綻していた状況で妻が不倫したものの,これについて妻がすでに相当額の慰謝料を支払っていたことなどから,不倫相手に対する慰謝料請求を認めなかった事例です。また,そもそも裁判所は,不倫が開始された時点で婚姻関係が破綻していたことも指摘しており,妻が慰謝料を支払っていなくても,不倫相手の慰謝料債務も否定されていた可能性もあります。このような破綻の時期について 続きを読む >>

一緒に行動しているからといって当然に両者間の不貞行為や親密な交際を推認させるようなものではないとして慰謝料請求を認めなかった事例

事例の紹介 この事例は,不倫の証拠がないことから,不倫慰謝料の請求が認められなかった事例です。また,そもそも親密な関係にあることさえも窺えないとして,慰謝料の請求が一切認められていません。この事例では,そもそも証拠がほとんどないままに訴訟に至っていることが窺え,訴訟前からの見通しの立て方が十分ではなかった可能性もあります。慰謝料についてお悩みの方は,まずは手元の証拠について,弁護士に一度確認しても 続きを読む >>

不貞慰謝料の請求が認められなかった事例

【事例1】一緒に行動しているからといって当然に両者間の不貞行為や親密な交際を推認させるようなものではないとして慰謝料請求を認めなかった事例 【事例2】仮に不倫相手が妻と不倫関係を持ったとしても,離婚に際して妻が夫に対して慰謝料を支払っていることにより夫の損害は回復されたとして夫から不倫相手に対する慰謝料請求を認めなかった事例 【事例3】婚姻関係が破綻する前から不倫関係を持ったと認められる証拠がない 続きを読む >>

夫婦関係が夫の不倫行為以前より相当程度冷却化,悪化していたことを考慮して妻から不倫相手に対する慰謝料請求額を60万円と算定した事例

認められる事実 (1) 原告は,平成7年3月19日,Aと婚姻し,二人の間には,長男,長女がいる。 (2) 被告は,平成18年12月ころ,勤務先に派遣社員として配属されたAと知り合った。 (3) Aは,平成19年6月6日,被告と待ち合わせて,江ノ島,鎌倉に出掛け,その際,鎌倉報国寺の境内の竹林と江ノ島電鉄稲村ヶ崎の駅のホームで2人の写真を撮った。 (4) 被告は,平成20年2月26日Aと合流し,その 続きを読む >>

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